芸能界に入り、役者として活躍することを目指す人にとって、所属する事務所の選び方は非常に重要です。今回は、実際に芸能事務所でマネージャーとしての経験がある私が、特に注意すべき事務所についてお話ししたいと思います。私の経験を元に、芸能活動を本気で進めたい方にとって避けるべき事務所の特徴を紹介し、どういった事務所に所属すべきかを考えます。
目次
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入らない方がいい芸能事務所の特徴
手あたり次第スカウトしている
まず最初に挙げられるのは、やたらとスカウトをしてくる芸能事務所です。
原宿の竹下通りや渋谷のハチ公前などでは、頻繁にスカウト活動をしている事務所を見かけます。
こうした事務所は、単にスカウトに熱心というわけではなく、積極的に声をかけなければ人が集まらない、つまりあまり人気のない事務所である場合が多いのです。
私自身、竹下通りを歩いていて、同じ事務所のスカウトから1日に3度も声をかけられた経験があります。(全て別の担当者でした)
おそらく私だけでなく、通行人の誰に対しても積極的に声をかけているのでしょう。特に規模の小さい事務所や知名度の低いところは、そうでもしないと所属者が集まらないのです。
やむを得ない事情かもしれませんが、そのような事務所に所属しても、実績が乏しいため仕事につながるとは限らず、入所すること自体があまり意味をなさないケースもあります。
さらに、こうした事務所の多くは所属に費用がかかることが多く、怪しげなところである可能性も否めません。スカウトされた場合は、その場で返事をせず、名刺を受け取って自宅でよく調べたうえで検討するようにしましょう。
とはいえ、残念ながら多くはあまり信用できない事務所です。
所属者に売れている人が誰もいない
これもよくあてはまりますが、売れている人がいない=必ずしも悪い事務所、ではありません。
ただ、売れている人がいない、というのは、実績として売れている人を輩出できていないことに他ならないので、自分が所属したとしても事務所の力を借りて芸能界で成功できるかどうかは怪しいでしょう。
ただ、そういった事務所の方が大手と違って自分に対して手厚くマネジメントしてくれる可能性はあるので、そういったところはメリットになるかもしれません。
エキストラ案件ばかりの事務所
まず、やめるべき芸能事務所は、「エキストラ案件ばかりの事務所」です。もちろん、エキストラも映画やドラマにとっては必要な役割ですが、もしあなたがメインキャストとして活躍したいのであれば、エキストラばかりの事務所には長くいるべきではありません。
エキストラ案件とは、演技審査なしで簡単に通る仕事であることが多く、演技力を試されることが少ない仕事です。これは演技力を向上させたい役者にとっては、成長を妨げる原因となります。監督やプロデューサーは、演技に自信を持てる役者を選ぶため、エキストラ的な仕事ばかりの事務所に所属していると、あなたの実力を試すチャンスを逃してしまいます。
また、最近ではSNSのフォロワー数が多いことを評価基準にした案件もありますが、これは集客を目的とした仕事であり、役者としての成長を促すものではありません。もし、あなたがインフルエンサーではなく、真剣に役者を目指しているのであれば、演技力が試されるような仕事に挑戦することが重要です。
よくわからない規制が多い事務所
次に挙げるべきは、「規制が多すぎる事務所」です。規制が多すぎる事務所は、役者としての自主性を奪うことになります。例えば、自分で仕事を取ってきた案件を受けられない、外部のレッスンやワークショップに参加する際には逐一報告しなければならないというような制約がある事務所もあります。このような事務所では、自分のキャリアを自分で築くことが難しくなります。
役者は自分の成長のために、さまざまな経験を積むことが必要です。もし、事務所の規則がそれを妨げていると感じるなら、その事務所は自分にとって不適切かもしれません。また、恋愛禁止などの規制も一部の事務所には存在しますが、役者にとって恋愛経験は重要です。恋愛を経験することによって、より多くの感情を理解し、演技に活かすことができるからです。役者としての成長を重視するのであれば、このような制限が多い事務所は避けるべきです。
さらに、事務所の社長やマネージャーが信頼できる人物かどうかも重要なポイントです。理念や考え方に共感できない社長のもとで働くことは、モチベーションを下げる原因にもなります。信頼できる人物に出会えないのであれば、その事務所を辞める決断をするべきです。
高額な所属費を取る事務所
そして、最も避けるべき事務所は、「高額な所属費がかかる事務所」です。事務所によっては、月々の所属費やレッスン費用が非常に高額になることがあります。こうした事務所は、実質的に所属者からお金を搾取している可能性が高いです。なぜなら、事務所が運営するレッスンやワークショップの料金が、過度に高い場合があるからです。所属費を高く設定することで、その分を所属者から集めるシステムを取る事務所もあります。
また、オーディションを受けた際に、実技審査で納得がいかない結果だったにもかかわらず、簡単に合格してしまう場合もあります。これも、事務所の利益のために、誰でも受け入れている可能性が高いため、十分に注意するべきです。良い事務所は、オーディションで本当に実力を見て選ぶため、所属者は必然的に少数になります。
大手の事務所に多くの所属者を抱えることができますが、マネージャーが一人一人に時間をかけてサポートすることができるのは、人数が限られている場合です。逆に、人数が多すぎると、その分サポートが薄くなり、結局は個々の成長を促すことができません。
おすすめの芸能事務所3選
AVILLASTAGE(アヴィラステージ)
ここで私が今まで受けてきた芸能事務所のオーディションで一番良かったものを紹介します。
それは、アヴィラステージのオーディションです。
アヴィラステージは小倉優子さん、眞鍋かをりさん、重盛さと美さん、ミラクルひかるさん、クリス松村さんなど幅広く多くのモデルやタレントさんが活躍した大手の芸能事務所です。
私は過去にアヴィラステージのオーディションを受けたことがあります。
アヴィラステージが良かった理由としては、大手芸能事務所でありながら最近新人発掘に力を入れていて、所属できる可能性が高いということです。
芸能界で売れるためには大手の芸能事務所が重要であるというのはこのサイトでも散々お話ししています。
大手の芸能事務所というのは、人気が殺到しほとんどの人が所属できないのが現状です。
また私が過去にオーディションを受けた時は、5人くらいで1グループでオーディションを受ける形でした。
終始和やかな雰囲気で、簡単な自己紹介と特技などがあれば披露するくらいのオーディションでした。
またオーディション会場にクリス松村さんなどもいらっしゃって、色々な芸能界のお話を聞けたりもしました。
オーディション自体初めての人も多く、和やかな雰囲気で未経験でもとてもやりやすかったのを覚えています。
受けるだけでもとてもいい経験になったので、積極的に受けてみることをおすすめします。
キャストパワーネクスト
キャストパワーは、大島さと子さんや遠野なぎこさん、黒田福美さんなど長く芸能界で活躍されている方が多数所属されています。
黒田福美さんは昔、金田一少年の事件簿に出演されていて個人的にとても好きな女優さんでした。
そのキャストパワーでは今、新しく所属する方を積極的に募集しています。
主にこれから芸能界を目指していく方向けのオーディションが多く、オーディション内容も自己PRとそれぞれのオーディションに対応した簡単な課題実技となっており、オーディション未経験の方にもとても参加しやすいものになっています。
年齢層が高く長く芸能界で活躍されている方が多い芸能事務所なので、これから芸能界を目指そうとしている方にはぜひおすすめです。
テアトルアカデミー
テアトルアカデミーは、創業から40年続き長く日本の芸能界を引っ張ってきている有名な芸能事務所です。
月間平均出演数も1,500本以上と、業界との太いパイプがタレントの仕事につながっています。
所属タレントは、鈴木福さん(フジテレビ「一休さん」)、谷花音さん(テレビCM「キシリクリスタル」)、脇知弘さん(日本テレビ「ごくせん」熊井輝夫役)、小越勇輝さん(ミュージカル「テニスの王子様」越前リョーマ役)など多数。
参加者はオーディション未経験の人も多いので、非常に受けやすいです。
芸能界を目指すのであれば、こちらも受けてみるべきオーディションの1つだと思います。
危険な芸能事務所とは
反社会的勢力と関りがある
芸能事務所の中には、昔から反社会的勢力であるヤクザや暴力団と関係を持っていたり、経営者自身がそういった背景を持つケースが少なくありません。
今の時代では信じがたいかもしれませんが、当時はそれが当たり前のように存在していたのです。
現在でも、名の知れた事務所の中には、そのような実態が残っているところもあります。
そういった事務所に所属してしまうと、金銭面や契約内容に関するトラブルが発生しやすくなります。
近年では、いわゆる「奴隷契約」とも呼ばれる不当な契約形態が社会問題として取り上げられるようになってきました。
事務所が持つ影響力によって、所属タレントを世に出す力はあるものの、売れた後に低報酬で酷使されたり、他の事務所へ移籍しようとすると圧力をかけられ、仕事のチャンスを失うといったケースもあるのが現実です。
所属者が男性もしくは女性しかいない
これは気を付けるべきポイントの一つです。
特に男しかいないところは、社長がゲイである可能性が高くなります(笑)
嘘のようですが本当の話で、私も大学生のころ、色んな事務所に履歴書を送った際、男しかいない事務所の社長から連絡が来て、会いに行くと、マツコ・デラックスみたいな人が出てきました。
後日、そこの事務所に所属していた人と別のオーディションで知り合い実際話を聞くと、やはりそういう関係を持ちかけられたそうです。
最近でもジャニーズ事務所が問題になっていました。
気を付けたほうがいいかもしれません。
事務所の社長が怪しい
上記とも関係しますが、社長が変であったり社員(マネージャー)が変な事務所はやめておいた方がいいです。
以前、面接にいった大手事務所(かなり有名な人が多数所属しています)は、マネージャーの態度がすごく横柄で、面接の最中も談笑しておりかなりいい加減な事務所でした。
こういうところに入っても絶対に成功しないだろうし、いずれ衰退していく事務所だなと感じほかの事務所へ所属することを決めましたが、最近案の定事務所の看板俳優たちが次々と移籍していきました。
事務所もやはり人が重要です。
自分が入りたいと思える事務所を選びましょう。
怪しい芸能事務所かな?と思った時の対処法
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その場で返事をしない
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「家族と相談します」と言って、その場では絶対に契約しないこと。
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事務所名・担当者名を聞いてメモ
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あとで調べるために必要です。名刺をもらうのもOK(ただし信用しすぎないで)。
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ネットで事務所を調べる
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「○○事務所 詐欺」「○○事務所 評判」などで検索。
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公式サイトがちゃんとあるか、タレントが実際に活動しているか確認。
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親や信頼できる大人に相談する
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一人で判断しないこと。できれば芸能関係に詳しい人がベスト。
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消費生活センターに相談する
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トラブルに巻き込まれそうな場合は、消費者ホットライン「188(いやや!)」 に電話。
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契約書を読む・専門家に見せる
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契約書は必ず読んで、納得いかなければサインしない。必要なら法律相談を。
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まとめ:自分に合った事務所を見極める
最後に、芸能活動をする上で大切なのは、どの事務所に所属するかという選択です。「入りたい事務所」に入ることが重要で、もしオーディションに落ちてしまっても、それが全てではありません。自分の実力を見極めて、次にどう改善すればよいかを考えることが大切です。そして、再度挑戦する強い気持ちを持ち続けることが、最終的に成功をつかむための鍵となります。
自分が目指す役者像を実現するためには、どの事務所が自分に合っているかをしっかりと見極めることが大切です。決して有名だからという理由で選んではいけません。自分が本当に目指す方向性に合った事務所に所属することが、あなたの成長を支える大きな要素となります。
これから芸能活動を本気で進める方々にとって、役者としてのキャリアを築くために必要な情報をシェアしました。事務所選びは慎重に行い、理想のキャリアを築いていきましょう。

大手芸能事務所に所属し、俳優やモデルとして活動。
月9ドラマや映画、CM、舞台などにも出演中。
趣味は音楽鑑賞、筋トレ。